2014年8月6日水曜日

舞台「出発」

舞台の感想を書きます!!

つかこうへいさん作の「出発」を見てきました。

先月で公演は終了しているのですが

感想をまとめるのに時間が経ってしまいました。





ストーリーは父親が失踪(?)した岡山家の

家族の姿を描く物語なのですが・・・

とても一言ではまとめられません。



思わせぶりなセリフや描写は

深読みしようとすれば、いくらでもできそうですが

私はあえてシンプルに、本能にまかせて見ることにしました。

舞台上の役者さんのセリフ、動き、音楽に身を任せていると

いつの間にか、わははと笑ったり、じんわりと泣きそうになっていました。

理屈じゃない。これがつかこうへいさんのパワーなのでしょう。



物語の展開は結構むちゃくちゃ。

オオサンショウウオとか、パイロットとか

登場人物による主役の奪い合いとか

でも何でもありのルール無用、それがつか作品!

面白いお芝居にセオリーなんていらないんだと思いました。



終盤、長男は愛する妻を笑わせるために

ピエロを演じスーパーマンになり

本気で空へ向かって飛ぼうとする。

愚直なまでのまっすぐさに強く胸を打たれました。

長男役の戸塚祥太さんはとても素晴らしい演技。

長男の嫁役の村川絵梨さんも

こんなに芸達者な女優さんだとは知らなかったです。



物語の主人公は長男の一郎なのですが

本当は出演者全員だと思いました。

それくらい一人一人の役者さんが

この奇妙だけど温かい物語に溶け込んでいた。



つかこうへい作品を、現代の若い人達に見てもらおうとした

演出、脚色の錦織さんはじめ、スタッフの皆さんの

心意気に拍手したくなりました。


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